手術で眼圧は適正数値になるのか
手術で眼圧は適正数値になるのか
眼球は房水という液体によって一定の圧力に保たれています。これを眼圧と呼びますが、何らかの原因で房水が排水されずに残ってしまうと、圧力が上昇し(眼球が固くなり)、緑内障を引き起こすリスクが高まります。緑内障の治療には、薬物療法や緑内障手術といった方法がとられますが、これらの方法は圧力を下げることを目的としています。
投薬やレーザー療法で思うように圧力が下がらない場合は、緑内障手術が行われます。手術にはいくつか方法があり、緑内障の種類によって使い分けられています。急性緑内障の治療には、虹彩切除術という手術が行われることが多いようです。虹彩切除術を行うと、ほとんどの患者の眼圧は下がります。慢性緑内障に対する手術では、術後の経過にバラツキがあります。虹彩切除術のように適正数値に下がる人もいれば、一度下がっても再び上昇してしまうという人もいます。中には手術を受けても下がらないというケースもあるので、必ず下がるといい切れない部分もあります。
詰まった房水の流れを良くするための緑内障手術
緑内障は目の奥にある視神経が圧力によって圧迫されて傷ついてしまうことが、原因の一つと言われています。つまり眼内の圧力が高まることで、神経が強い力を受けてダメージを蓄積してしまうことが問題と言われています。その原因の一つに房水の流れが遮断されていることが考えられます。
緑内障手術では、この房水の流れを良くして水の流れを改善します。防水は目の前側で供給されて適切に排水されることで眼圧を一定に保ちます。排水溝が詰まれば水は溢れてしまいますが、目の中でそれが起きていると考えることができます。
緑内障手術では、遮断しているところを直接穴を開けたり、チューブを介して抜いたりするために行われます。排水が適切に実施されれば流れが良くなって、改善するはずです。原因が一つではない恐れもあるので、確実に改善するとは言い切れません。
一度進行してしまうと改善されることはなく、現状維持が最善策となります。出来るだけ早く発見することで、多くの視神経を守ることができます。